題名:反面鏡

 

苅野哉、只今熟睡中。

時計の針は丁度午前2時を指していた。

秒針がカチカチと時を刻む音が、真夜中の静かな寝室に良く反響している。

彼は目を閉じて寝静まっているが、耳からははっきりと時が流れる音を聞いているはずだ。

彼は良く夢を見ている。起きていても、寝ていても。

常に大きな夢、大きな野望を頭に描いて、叶わぬ夢を毎日夢見ている。

彼の大きな夢・・・、それはパンを咥えて慌てて学校に駆け込む女の子と運命的な出会いをする事。

ちょっとドジで間抜けな少女だったりしたら良ベスト。

そして、彼女と親密なり、淫らな契りを交わし、貧乏でもいいから幸せな家庭。

彼女と毎日体を求め合えるような甘い夫婦になれれば尚ベスト。

そんな些細な幸せ、彼が生まれ落ちて17年目にして。

遂に、パンを咥えて走り行く少女と出会えるかもしれない。

後6時間後、午前8時になった時、長年の沈黙を破り彼の野望は遂に幕を開けるはずだと常に願う。

 

夜が明けて、時計の針は午前7時を指した。

「起きて、苅野君!! 起きて、起きて!! 起きてええ〜〜〜!!」

彼は叩きこされたかのように慌てて飛び起き、いつものように目覚まし時計をハエ叩きしてモーニングコールを止めた。

なんせこの目覚まし時計、苅野君自身がボイスチェンジェーを用いて女声に変換した物を録音したという。?

何ともややこしい目覚まし時計なのである。要するに自己満足時計なのだが。

ママにばれると大変まずいので、彼は毎朝焦って音を止めるわけである。

苅野君はそそくさと学校が指定した制服に着替え、ママの作った温かいフレンチトーストを口いっぱいにほおばる。

歯を磨かず顔も洗わず、眉毛のチェックだけを欠かさず行うのが彼の日課だ。

彼は急いでいつもの日課を済まし、フレンチトーストをようやく胃の中に収め彼は歩いて学校へ出発した。

幸か不幸か、彼の自宅から学校までの距離。時間にして約10分の距離。

走ったら5分、歩いたら10分。自転車に乗ったら・・・。

自転車に乗れたら・・・、どれだけ良かったか・・・。

いや、自転車に乗ってしまうと運命的出会いが出来なくなる可能性がある。

どっちにしろうと彼は、歩くか走るかしなければ。

パンを咥えて走って来る少女と御対面出来ないわけである。

それは駄目だ・・・、それだけは・・・。

彼は柄の悪い同級生に金を巻き上げられながら、30分かけて校門前へと到着した。

余計なイベントが頻繁に起きたため、学校にはもう遅刻してしまったわけだが。

彼の野望が叶えられるシュチュエーションには持って来いの時間帯。

彼は校門が生活指導の教師に閉められるまで、運命の少女を待ち伏せする事にした。

ストーカーと一緒にされては困るのだが、これも出会いの演出のためだ。

彼はサイズを間違えて購入した新品の靴に違和感を覚えながらではあったが、時間ギリギリまで運命の出会いを待ち続けた。

待って・・・、待って・・・、待ち続けた。

だが、運命の出会いを待たずして校門はあっさり閉められた・・・。

ピシャーンという激しい音を聞いた瞬間の彼の唖然とした表情は餌を取り上げられた犬に酷似していたであろう。

 

「え、ええええ〜〜!! 先生、後5分。 後5分だけ待って下さい!!」

「君遅いし、仕方ないよ・・・」

「ええええええ〜〜〜!! うそおおおん〜〜〜〜!!」

彼は校門前で喘ぎ声を上げた。

元々肺活量がある事もあいまってか、彼の声は常人よりかなり大きめだ。

そんな彼が喘ぎ声を大声で上げるということは、やっと寝かしつけた赤ん坊が起きてしまうかも知れない。

だからなんだって事でもないであろうが、近所の人が可哀想・・・。

彼は校門に泣きすがって、開門を要求し続けていたが

でも、誰一人彼の言葉に耳を傾けるものは存在しなかった。彼は相当嫌われているのだ。

声が大きい事が大きな原因だと思うが、彼はクラスメイトから快く思われていないようだ。

夢見がちで、喋る言葉も声がでかいだけの寒い喋り。

声がでかい時点で滑っているのに、リアクションの大きさで更に滑っている感じだ。

アイスバーンを悠然と滑り続けるプロスキーヤーに匹敵しているのかもしれない。

彼はしばらく校門前で女の子座りで泣いていた。

ほろり、ほろりと、彼の一重瞼から小さな涙の粒が頬を伝わり太ももに落ちる。

彼の穴だらけのズボンの丁度穴にピンポイントに落ち、実質、彼の太ももに直に涙の滴を落とす事になっていた。

冷たい水の滴は皮膚を通り、再び彼の一部と還っていく。

これぞ、大自然の驚異といえるかもしれない・・・。

彼が校門にしがみ付き泣き叫んでいると、誰かが優しく彼の背中をポンと叩いてくれた。

 

「泣くな。私も遅刻してるんだから気にするなよ」

「えっ・・・、だれ・・・」

「はあ? 同じクラスの楠だよ。まさか、覚えてないのお〜?」

「あっ、楠さんね。知ってる知ってる・・・」

えっと誰だっけ・・・、普通に覚えてない。

彼は彼女を思い出そうと必死だったが、彼女とは面識が一度もないような・・・。

それより、彼女の制服姿に目が奪われて、そんな事どうでもいいような気さえする。

スポーツ刈りのように短く切り込まれたショートカット。

首元には蝶々リボン、少しこげたパンのような色のブレザー。黒のハイソックス。

冬なのに膝上10センチはあるミニスカート・・・、露出された彼女の太ももに目を奪われがちになる。

彼は普通に彼女を覚えていなかったが。それも仕方ないといえば仕方ない。

なぜなら、彼は一部のクラスメイトに酷いいじめにあっていて、他のクラスメイトとは接する時間はほぼ皆無。

絶え間なくいじめを受け続けるだけの彼。脳にも何らかのダメージが残るであろう。

ダメージが振動波となり脳細胞を破壊した結果、クラスメイトの顔と名前が一致しなくなっても仕方ない。

仕方ないもんは、仕方ないのである。

彼は彼女にスクラムされて、裏門から校舎内へと入っていった。

正門はちゃんと閉めるが、裏門は常に開きっぱなしの無用心さがこの学校のウリではあるが。

何のためにそんな事をするかなんて彼には分からない。彼には理解できない事だ。

彼はいじめっ子達の視線を浴びないように、いつもの様にアイマスクをして教室に入って行った。

彼にとっていじめっ子達の視線は心が傷み、呼吸さえも止まりそうになってしまうからだ。

「苅野君、おはよお〜〜〜!! 昨日の言いつけ守ってきましたか〜〜!?」

教室のドアを開けると、すぐさまクラスメイトの根暗君に挨拶された。

彼が苅野氏をいじめるいじめっ子であり、小学校から付き合っている唯一の友人である。

彼等はSとMの関係で成り立っており、いじめっ子といじめられっこという因果関係を保つ事で友情を省くんでいる。

傍から見るとただのいじめだが。本来は仲良しであり、普段のいじめもきっと過剰な愛情交換に過ぎないのである。

 

「うっ・・・、うん。言われたとおり、ハンゲームでネカマやってきたよ・・・」

「OK、OK。ちゃんと俺のパソにスクリーンショット送っただろうな?」

「はい・・・、ちゃんと送っておきました」

「後で確認するからな。やってなかったら、ど〜なるか分かってんだろうなあ・・・」

「うん・・・、大丈夫だよ。ちゃんとやってきたから」

「絶対確かめるからな。んじゃ、次の休み時間すぐに俺の席に来い」

「うん・・・、ちゃんといくよ・・・」

 

根暗君の重低音で迫力ある声は彼の心を極度の緊張に陥らせていた。

女子達の和やかな会話で良い雰囲気に包まれていた教室も、根暗君の声には太刀打ちできない。

何者にも反論させず、黙って言う事を聞かせるだけの重みが感じられる声だ。

苅野君は心休まることなく、目頭を抑えて自分の席に着席した。

始業開始から既に20分経過していたので、彼は欠席扱いにされていた。

1限目の現国の先生との相性は星座占い的には抜群なのだが、彼の不運は占いを無効化するようだ。

彼はふてくされて机の上に教科書、その上にあごを乗せて、サンドイッチで一時間目を寝て過ごした。

彼はまた夢を見る。パンを咥えて教室へ入ってくる可愛い女の子。

将来自分と貧しくても、幸せな家庭を供に築いてくれるパートナーの登場を。

毎日のように彼は学校でも夢を見て、起きていても夢を見る。

今日こそは叶えられる。明日こそは叶えられる。といつも自分に言い聞かせ続ける日々。

夢は無情にも叶えられる事はなく、彼のポジティブな思考だけが空回りし続ける。

最近、このまま叶うことなく生涯を終えるんじゃないだろうかとか女子と一度も手も繋げずに死んでしまうんじゃないだろうかとか・・・、良からぬ事も考えてしまう。

夢の途中でチャイムが鳴り響き、一時間目の終わりを告げた。

彼は目やにでなかなか目が開かず、2分ほど暗闇の世界から出れなくなっていた。

と、思ったら、アイマスクをまだ外していなかった。

彼は少し照れ臭そうに首の付け根を掻きむしりアイマスクを取り外した。

 

「ふわあ〜〜あ。ねむ〜・・・」

周囲の目をやけに気にしてあくびをして誤魔化してみた。

誰も気にしちゃいないだろうが、彼にとっては赤面物の珍事なのだ。

「おい、苅野!! 俺の机の前に集合って言っただろうが!!」

「へっ・・・、はひ!! 今、参りますう!!」

そうだ、すっかり忘れてた。根暗の奴に呼び出されていたんだっけ。

別に今日に限らず毎度毎度の事なのだが、思わずうっかり忘れてしまう時もある。

誰にでも間違いはあり、過ちを反省して人は成長していく物だ。

自分にそう言い聞かせ、彼は苦しそうに胸を手で押さえながら、鬼の形相でこちらを睨んでくる根暗君の机の前で立ち止まった。

「苅野〜!! 今日もバトルゲームやんべ〜〜〜!!」

「はっ、はい!! よろしくお願いします!!」

彼はいつも根暗君に特殊なゲームをプレイする事を強要されている。

これが周りからいじめと見られる根本的な原因であるのだが、その内容は日によって様々だ。

今日は昨日も行われたバトルゲームという特殊なゲームを行うようだ。

バトルゲームとは、ノートの紙などを切って紙の人形を作り、机の上に乗せて指で机をトントンして紙を揺らす。

そして、相手が作った紙人形を自分の人形が倒せば勝ちとなるシンプルなゲームだ。

いわゆる、ただの紙相撲なのだが。奥はとても深く、プロでも素人に負けてしまう事もある程だ。

根暗君との対戦成績は3戦全勝。いつも僕が勝つのだが負けにされてしまうという理不尽さ。

ゲームに勝てるが、勝負には負けているわけである。

「今日も俺の一人勝ちだろうけどな。やるぞ、苅野」

「一人勝ちって、元々二人しかいないような・・・」

「ああ!? なんかいったか??」

「いえ、なにも・・・」

根暗君の声は心臓に悪い・・・、ドキッとする・・・。

彼等は自作した紙人形を机の上に乗せ、大観衆が見守らない中。

二人でほそぼそと、机を叩いて紙人形をトントンした。

トントントントンという小気味良いリズムで紙人形がゆっくりゆり動きお互いの人形が接近戦へと縺れ込む。

苅野号が根暗号を突っ張ったかと思えば、根暗号が苅野号の突っ張りを避けてカウンターをお見舞いする。

怯んだ隙に止めを刺そうとする根暗号。しかし、すぐに体勢を整え次の攻撃に備える苅野号。

両者の戦いは長期化し、休み時間終了間際まで決着がつかなかった。

このまま判定まで縺れ込むかと思った矢先、突然、握り拳が苅野号を上から押し潰した。

苅野号はカエルよりぺしゃんこにひしゃげ、原形は完全に崩れ去った・・・。

彼は開いた口が塞がらず、両手で苅野号の亡骸をすくいあげた。

今にも泣き出しそうな顔で、苅野号の無残な亡骸を胸に抱きとめる。

「あっ・・・、ああ。僕の苅野号が・・・」

「よっしゃああ!! 今日も俺の勝ち〜〜〜!! 」

「んじゃあ、今日はどんな罰ゲームを与えてやろうかな」

「僕の・・・、僕の苅野号が・・・」

彼は勝敗よりも自分が丹念込めて作った紙人形が壊れた事にショックを受けていた。

いつもなら罰ゲームに怯えて、他の事など考える余裕がないのだが今回ばかりは、罰ゲームより紙人形の死亡の方が衝撃的だったようだ。

彼が研究に研究を重ね作り上げ、彼にとっては無二の親友であった紙人形。

友情はたった一発のパンチで儚く消え去った。どうせ、その程度の友情しかなかったのであろう。

 

「う〜ん、そうだ!! お前、楠にコクってこいよ!!」

「ああ、僕の苅野号・・・」

「おい!! 俺の話きいてんのかよ!!」

「あっ、うん・・・。楠さんに告白するんでしょ」

「そうだ。 分かってるじゃねえか!! 俺があいつの机に手紙入れて、昼休みに体育館倉庫に呼び出すからよ」

「お前は倉庫の中入って楠にコクル準備整えとけや」

「はい、分かりました・・・」

「んじゃ、決まりだ。途中でふけたりすんなよ!!」

「うん・・・、分かってるよ・・・」

彼は根暗君から視線をそらし、少し舌打ちをした。

ばれたらやばいという気持ちが脳にこびり付いていて、ほとんど音は出ていなかったが。

しかし、紙人形が破壊された上に、楠さんに告白しなければならないことになるとは・・・。

あれ、楠さんって確か、僕を教室まで連れて来てくれた人だっけ。

活発で明るい感じがしたけど、僕の好みじゃないなあ・・・。

もっと大人しく控え目で、メガネなんてかけてくれていた方が萌えてくるんだけどな。

楠さんはメガネなんてかけないだろうな、活発そうだったし。

そう思って彼が視線を楠さんの席のほうへ向けると、彼女は席に座って静かに勉強していた。

休み時間なのに、友達と喋ったりしないのか。静かに勉強してるだけなんて。

彼女はメガネもかけていた。至って普通のシンプルなメガネだが、彼の心は妙に踊りだす。

メガネをつけると印象が随分変わるけど、楠さんって結構美人かも・・・。

彼は少し酔ったように足元をふらつかせ、自分の席へと戻っていった。

2時間目、3時間目、4時間目と、彼は楠さんが気になりほとんどの時間を楠さんの観察に費やした。

3時間近く見ていてわかった事だが、彼女は思ったより大人しく、メガネを付けたり外したりしてている。

教師が投げかける質問にも、毅然とした態度で答える優等生っぷりを発揮していた。

でも、朝の活発な彼女は何だったろう、今と随分イメージが違う。

同じ人物とは思えないような・・・、あっ、そういえば。

彼は何かを思い出した。昔、彼は楠さんと会話をした事があるかもしれない。

いや、ある。確か数年前彼は楠さんと会話を交わした事があったのだ。

 

数年前、確か中学校の修学旅行の時。

僕は楠さんと同じ班で奈良公園を供に散策していたような気がする。

あれ、という事は楠さんは中学校も一緒だったって事か。

あれ、あれ。なんでだろ。良く思い出せない。

えっと、確か・・・、何はなしてたかな。

「暗い顔するな。泣いてたって何にも解決しないんだよ」

そうだ、確かこんな事を言われたような・・・。

でも、何でこんな事言われたんだ。僕はあの時泣いてたのかな。

彼は机の上で横たわり、楠さんとの思い出を思い出そうとしていたが

これ以上の記憶は蘇ることなく、真相は闇の彼方へと消えていった。

ただ、思い出せたのは、彼女には数年前も助けられたという事だけか。

彼は楠さんに昔の事を聞きたくなったが、いよいよ作戦決行の昼休みの時間だ。

今更、嫌だって言っても無駄なんだろうな・・・、行くかしかないか・・・。

彼は重い腰を上げて、体育館の方へと歩いていった。

足取りはとても重かった、せっかく彼女の事を思い出せそうなのに。

特に恋愛感情を抱いてるわけでもないのに、彼女に愛の告白をしなきゃいけないなんて・・・。

彼は体育館前で靴を脱ぎ、靴を手に持って中のほうへとはいっていった。

次の時間は体育の授業なのだろうか、中に入ると中央にバレーボールのネットが張ってある。

その傍らにはバレーボールが一杯詰まった鉄のカゴが無造作に5個程並べてあった。

彼は人目を気にして挙動不審になりながら、倉庫をそっと開けて中へ入っていった。

 

彼が倉庫に入る30分ほど前、彼女は教科書を探すため机に腕を突っ込み中をガサガサ漁っていた。

すると、普段とは違う。教科書とは違う封筒のような物が指を通して感じられる。

彼女はそっと封筒を取り出し、人に見られないように教科書の間に挟んで宛名を読んでみた。

あら、この手紙は・・・、苅野君・・・。

苅野哉より愛を込めてという封筒に彼女は驚き、恐る恐る中身を空けて読み始めた。

 

拝啓、楠鏡花様へ。僕はあなたが大好きです。というより、愛しています!!

昔からずっと好きでした・・・、優等生で真面目な優しいあなたが好きでした。

最近は勉強の方が忙しいみたいですが、良ければ二人きりで御話したい。

昼休みに体育館倉庫に来てください・・・、僕、待ってます。

あなたの運命の人苅野哉より。

 

苅野君・・・、私の事を・・・。

彼女は頬を赤らめて手紙を読んでいた。

そして、しばらく何かを考えるように机に肘を突いて、手のひらに額を乗せて考える人を演じていた。

彼の手紙に心を打たれたのか、彼女は少し嬉しそうに考え込んでいた。

しばらく考えた後、4時間目終了のチャイムが鳴ったと同時に彼女はスッキリした顔で体育館倉庫の方へと歩き出した。

彼女の表情は明るく、足取りはとても軽かったようだ。

一歩のストライドが普段より大きく、何かを達成出来たような生き生きとした顔つき。

彼女も彼と同じルートを辿って体育館前に着き、同じように靴を手に持って体育館の中へと入っていった。

 

倉庫に入って数分、彼は逃げ出してしまいたいぐらい精神的に追い詰められていた。

密閉された空間に一人きり、倉庫の中は電気もついていないので辺りは暗い。

好きでもないのに告白してしまう罪悪感、他の生徒に目撃されるんじゃないかという心配もある。

考えれば考えるほど、胃が痛くなる・・・、すぐにでも逃げ出したい・・・。

彼は耐え切れなくなって本当に逃げ出そうと、体育館倉庫の扉に手をかけた。

扉をゆっくり開けて慎重に出ようと思ったが、隙間の向こうから誰かの人影見える・・・。

もしかして・・・。嫌な予感を感じつつも、彼は扉を一気に開けた。

するとそこに見えたのは、根暗が呼び出した今回の罰ゲームのターゲットの楠さんだった。

彼女は照れ臭そうに彼に微笑み、彼の胸を軽く突き放して素早く扉を閉め切った。

辺りは再び暗闇に包まれ、形がはっきりした用具しか確認できない程視界は悪い。

8段に積まれた跳び箱、床運動を行うための白いマット。

そして、ハンドボール用の小さいなボールを収めたカゴが数個並んでいるのが見えるぐらいだ。

二人は互いに微妙な距離を取って、お互いに目線をあわさないように佇んでいた。

彼は言葉が出なかった・・・、いざ彼女を前にすると何も言葉が出てこない・・・。

 

「苅野君、手紙読んだよ・・・」

「あっ、その・・・。あれは・・・」

「ありがとう・・・、私も前から君の事を・・・」

「えっ・・・」

 

彼は呆然とした。突然、彼女が目を虚ろにして自分の方を見つめてきたのだから。

まだ告白を行っていないのに、彼女が彼に好意の眼差しを向けていたのだからそれも仕方ない。

彼女は焦点が合っていないのか・・・、彼の股間の方を傾け目線は彼の目の方へと向けられていた。

しばらく彼を見つめた後、彼女は跳び箱の上に飛び乗り大きく股を開いて見せた・・・。

彼女の履いていたミニスカートが大きく広げられ、純白のパンツがチラリと顔を覗かせる。

真面目高校生の彼にとって衝撃的な出来事だ・・・、彼は目を丸くしてパンツに魅入ってしまう。

股間の辺りが少し膨張し・・・、鼻血が出そうなぐらい顔が火照りだした。

 

「ねえ、修学旅行の事覚えてる?」

「えっ・・・、修学旅行・・・?」

「やっぱり、覚えてないんだ。残念だな・・・」

「あっ、ごめん・・・」

 

修学旅行の事、彼女はあの時の事を覚えているのか。

彼女は哀愁漂う淋しげな表情を見せていた。

少し泣き出しそうな悲劇の少女のような表情・・・、そんな彼女を見てると胸が熱くなる。

彼は野獣のような獰猛な目つきに変わり、彼女に何の言葉もかけずただ見つめるだけ。

彼女の方は何を思ったか、突然、襟元についた蝶々リボンをほどき始めた・・・。

リボンを掴んでマットの上にヒラヒラ落とし、ブレザーのボタンに手をかけ一つずつ外していく。

彼はその光景を黙って見つめていた・・・、固まって動けなかっただけかもしれない。

彼女はブラジャーまで取り外し、手で胸を寄せあげて彼に見せ付けた。

形の整った綺麗な胸、胸の大きさも17歳らしい丁度良いサイズ。

カップサイズまでは判別つかないが、母親意外に初めて生で見せられる若い女性の胸・・・。

体の意志とは無関係に・・・、性器がズボンをグイグイ押し上げるように勃起してしまう。

決してやましい気持ちがあるわけじゃない・・・、ただ、裸を見ているから興奮しているだけだ。

彼の息遣いは段々荒くなっていった。彼女の裸を見ていると呼吸を忘れてしまいそうだ・・・。

彼女は彼の反応を楽しんでいるのか、指でパンツの上から性器をゆっくりなぞり始めた。

低い声で喘ぎ・・・、彼女はパンツの中に手を突っ込む・・・。

 

「君、修学旅行の時根暗君に泣かされてたでしょ」

「えっ・・・、覚えてないよ・・・」

「そうなの。私、あなたが落ち込んでたから励ましてあげたんだよ」

「あっ・・・、そうだったかな。ありがと・・・」

 

彼は彼女の心中を察する事出来なかった。ストリッパーのように目の前で淫らな姿を晒す彼女。

時折、彼女が話す言葉も、性欲だけが脳を支配してろくに頭に入っていない。

泣かされたかどうのこうのとしか、断片的にしか聞き取ることが出来なかった。

彼女の割れ目から溢れる汁の音か、パンツの中からクチュクチュと液体が混ぜられるような音が聞こえてくる。

きっとこれは彼女の愛液・・・、やっぱり僕を誘っているのだろうか・・・。

彼の息遣いはますます荒くなった、今すぐ犯したい、今すぐつまみたい。

したい・・・、一発やらせて欲しい・・・。

そんな感情が彼の脳を支配し、口内に溜め込んだヨダレが思わず流れ出た。

彼女は気持ち良さそうに喘ぎ、性器をこねくり回すかのように弄ぶ・・・。

虚ろな目で彼の性器に視線を注いで・・・。

 

「あっ・・・、ううっ・・・」

「あの・・・、僕・・・」

「なに? したいのかな? わたしと・・・」

「あっ、はい・・・」

「いいよ、しても・・・」

 

そう言って彼女は彼に手招きをした。彼は甘い誘惑に何の迷いもなく吸い寄せられていく。

彼の理性はどこかへ消えて仕終い、肉を求めるひ弱な狼と化した。

彼は大きく開いた彼女の太ももを掴み、そのまま徐々に開脚させ・・・彼女をゴロンと跳び箱の上で仰向けにさせた。

彼女のグッショり濡れてきたパンツが・・・、僕を更に興奮させてくれそうだ・・・。

パンツの中から滲み出る汁が彼女のパンツを水色に染め上げ、染まった部分から臭い臭いが立ち込める・・・。

だが、臭いながらにも中毒性があり、嗅げば嗅ぐほど病みつきになる麻薬のような臭いだ。

彼は思わず彼女のパンツに顔を埋めた。柔らかなパンツの感触がの口に当たって何かいい気分・・。

彼は豚のように鼻息を荒げて必死に腐臭を嗅ぎ続け。彼女も彼の顔をパンツに抑え付けて離さない。

緊張して固くなっていた彼の表情も、いつしか、生きがいを見つけたかのように生き生きしていた。

 

「ねえ・・・、なめてもいいよ」

「えっ、そんな・・・」

「嫌ならいいけど、なめてもいいからね」

「はっ、はい・・・」

 

彼女が優しく彼をリードして、彼は震えながら舌の先をパンツに当てた。

彼女の性器は舌に刺激され、性器が大きく呼吸をして彼を迎え入れる。

パンツの膨らみが大きくなり、小さくなり、彼が舌を使うごとに性器が激しく運動を繰り返す。

次第に全身の力が抜けていき、抑え付けていた手は離れ彼女は大きく体のぞけらせ彼の愛撫に敏感に反応していた。

 

「うっ、あん・・・」

「はあ・・・、はあ・・・」

「あっ、うん・・・」

 

彼は勢いづいてきたのか、グショグショに濡れた彼女のパンツをそっとズリ降ろそうとした。

だが、彼女の愛液がノリとなって多少の力で脱がせる事が出来ずに少し手間だった。

落ちついて・・・、彼女にばれないように・・・。

彼は鼻息の荒くなった鼻をつまみながら、慎重に彼女のパンツをズリ降ろしグショグショに濡れたパンツを洗濯物でも干すかのように彼女の片足の先に干してみた。

スカート一枚となり、目を閉じて彼を受け入れる哀れな彼女の姿に彼の鼓動は早くなり。

パンツを脱がして出てきた、おびただしいコケのついた性器を見て胸がキュンと締め付けられた。

凄い・・・、女の人も毛が生えるんだな・・・。

彼は未知の世界を垣間見た。女性は全員毛が生えていないと今まで思い続けていたが、まさか僕自身と大差ない・・・、いや、むしろ僕より毛深いかもしれない。

それにこの割れ目の先端についた豆のような物は何だ、まさかこれが女性の・・・。

彼は未知の物体に指を震わせながら豆のような物をつまんでみた。

 

「うっ・・・、ああっ!!」

「えっ・・・、あっ。ごめん・・・」

「うくっ・・・、気にせず続けて・・・」

 

豆をつまんだ瞬間、彼女は悲鳴に近いような声をあげて体をのぞけらした。

よっぽど敏感な部分なんだろうか・・・、慎重に発掘していかねば・・・。

彼は指でコケを掻き分け、慎重に豆を引っ張りあげようと目論んだ。

豆を優しく触り・・・、引っ張りあげる・・・。

「うっ!! あああ!!」

「うわっ!! 大丈夫・・・」

「ごめん、優しくしてね・・・」

 

彼女はすがるように必死の形相で彼に強く訴えをかけた。

よっぽど感じる部分なのだろうか・・・、彼女の反応はパンツ越しに舐めていた時より遥かに異常だ。

彼は困惑して手が止まっていた・・・、どう扱えば彼女を気持ちよくさせてあげられるんだろうか・・・。

彼がアゴをさすって悩んでいると。彼女の豆が先ほどより少し大きくなっているのが見えた。

これは一体・・・、彼は気になり再び豆を優しく引っ張りあげた。

すると、どこに隠れていたのか彼女の豆の胴体が新芽のような素早く伸びてくる。

そうか・・・、豆は意外と長いんだ・・・。

彼は彼女の体を使って一つ勉強をする事が出来。もっと色々試してみたいという探究心が湧いてくる。

彼は両手を使って割れ目を押し広げて、彼女の膣の中を覗き込んだ・・・。

 

「あっ!! 何してるのよ苅野君!!」

「いや、何でもない。見てるだけだから・・・」

「じっと見るだけなんてやめてよ!! 恥ずかしいんだよ!!」

「あっ・・・、ごめん」

 

彼は平謝りをして性器の中をもっと注意深く覗き込んだ。

中はどうなってるだろうか、暗くて良く見えない・・・。

それにしてもグロテスクだな、食虫植物みたいな形をしている。

全体的に薄いピンク色で、まだ若々しいツヤの様な物を感じる。

彼は覗き込むのをやめ、彼女の性器を広げたまま小指を中へと突っ込んでみた。

少しだけ中に入れるつもりが、愛液でズルッと滑ってしまい根元の方まで入り込んだ。

 

「うっ!! ひゃぁん・・・」

「えっ・・・、ひゃぁんって・・・」

 

彼女は気持ち良いのだろうか、口を開き今まで聞いたことないような高い声で鳴いた。

彼女ってこんな声が高かったんだ・・・、何だか面白いな。

彼は調子に乗って小指を膣の中でスライドさせまくった。小指に愛液が多量に付着し、摩擦でクチャクチャと何ともいやらしい音が静かな倉庫内に良く反響してくれる。

 

「ああん!! ひぁあ、ああ、いやぁぁ・・・」

「あは、ははは・・・」

 

彼女の喘ぎ声といやらしい摩擦音が彼は妙に気に入ってきた。

普段、いじめられ続けている彼がいじめる側に回った気分。

自分のやりたいように出来るんだ、もっといじめてもいんだ・・・。

僕が普段心の奥底に隠していた気持ちを彼女に全てぶつけてやりたい・・・。

彼は膣の中に薬指を一気に根元まで突っ込んだ。

彼女の肉の壁を押し分ける作業を追え、彼女の暖かい膣内と愛液に指が癒されるようだ。

彼女は顔を歪めて、気持ちいいのか、苦しんでいるのか良く分からない表情だ。

指をズルズル平行運動させる毎に高い声で鳴く彼女が妙に可愛くて・・・。

新しい玩具をママに買ってもらったような気分だ・・・、僕の指を締め付けて離そうともしない。

あんなに顔をゆがめてるのに・・・、それ程僕の事を・・・。

彼は彼女の条件反射を自分が好きだから締め付けいるのだと錯覚していた。

再び豚のように鼻息を荒くして、彼は膣の一番奥まで届かせるような気持ちで指を高速移動させた。

クチャクチャといういやらしい音がどんどん大きくなり、彼女の濡れ具合も更に増してきたようだ。

 

「ひいっ・・・、はぁぁぁ・・・」

「へへ・・・、ふへへ・・・」

 

傍から見るとただの変態だ・・・、彼は鼻の穴を最大限まで広げて気持ち悪い笑い声を漏らす。

彼女はその変態に脅されて密室で犯されているいたいけな少女のよう。誰が見てもそう思えるはずの光景だ。

彼はもっと声を上げさせてあげたくなった・・・、泣き叫びそうなぐらい苦悶の表情をして欲しかった。

根はサディストだったのか・・・、彼は処女と思われる彼女の膣に中指も押し入れた・・・。

流石にきついか・・・、肉の壁がよりいっそうの抵抗を見せ彼の指を激しく締め付けてくる・・・。

「ううっ・・・、ああぁぁぁぁ・・・」

「うひっ、嬉し・・・」

 

指がゆっくりと肉の壁を押し広げて進んでいく度に、彼女の体が大きく跳ね上がる姿が面白くい・・・。

ビラビラのついたピンク色の花弁がひくついてくる快感、僕のアドレナリンが一気に分泌されてきそうだ。

彼女を征服したような快感に酔いしれ、3本束ねた折れにくい矢を彼女の的へと何度も何度もぶち込んでいく。

長時間の愛撫に彼女の膣内は愛液に満たされ洪水してしまいだ・・・。

僕は左手を彼女の下腹部に乗せて、ノコギリで木を切り落とすかのように激しく指をスライドさせる。

 

「ひっ!! ああぁぁぁぁ!! いっく・・・」

「ふへ、いっちゃえよ・・・、いけば・・・」

「ひぁ!! あああ!! ああああああ〜〜〜!!」

 

必死に指を膣内で暴走させ続けていると、彼女の愛液が指に抵抗するかのように大量に噴出された。

それと同時にのぞけっていた彼女の体は動かなくなり、全身の力が一気に抜け切ったようだ。

いっちゃったのかな・・・、もっとやりたかったのに・・・。

彼は少し残念そうに指を一気に膣内からズボっと抜いた。

彼女をいじめた指を見てみると、大量の愛液がネバネバと付着している。

彼女の性器はヒクヒクとひきつけを起こしたかのようにまだ動き続けていた。

よっぽど感じてくれたのかな・・・、楽しい・・・。

彼は愛液が付着した指を咥えて綺麗に愛液を舐め取った。

美味しい・・・、これが彼女の味か・・・。

彼は彼女のアジにはまってしまい、性器の周りに付着した愛液指で綺麗に絡め取り、自分の口へと運ぶ動作を2、3回繰り返した。飲むたびに先ほどの思いが鮮明に蘇ってくる。

彼は頭の中を空っぽにして心の中だけでこの幸せを噛み締めていた。

彼女はまだ体に力が入らないようで、激しく息を荒らしながら哀れもない姿をさらしている。

 

「はあ・・・、はあ・・・」

「はは、美味しい・・・」

「どうだった・・・。楽しかった・・・かな」

「うん、でも。まだ足らないんだ・・・、もっと色んな事がしたい・・・」

「そんな、これ以上はだめ・・・」

「お願い・・・、したいんだ・・・」

「そんな・・・、わたし・・・」

 

彼女は困った顔をして彼に抵抗を示したが、今の彼には彼女の願いは聞き届けられそうになかった。

彼は力の抜け切った彼女の腰を掴んで持ち上げ、跳び箱の上から無理やり降ろさせた。

足腰に力が入らないのか、彼女はすぐに倒れそうになったので、彼は彼女を抱き締めそれを食い止めた。

 

「あっ、いたい・・・」

「えっ、ごめん・・・」

 

彼女を守ろうと思わず抱き締めてしまったのでかなり力が入っていたようだ。

彼女の背中が少しきしみ、若干の苦痛を神経が感じ取ったようだ。

彼は力を緩めて、彼女を優しく抱き締めた・・・。

彼女の体は細く、指先ががお腹の辺りに届きそうになるぐらい抱き締めやすい体だ。

体重も軽く、片腕でも十分に彼女を支えてあげれそうだ。

彼はそれに気づいたのか、片腕を離して指で彼女のあごを押し上げた。

力の抜け切った彼女の体を操るのは造作もなく、彼の思うが侭に動く操り人形だ。

アゴをめいいっぱい上げ伸びきった彼女の首筋に、彼はしゃぶりつくようにキスをした。

 

「あっ、ううっ・・・」

「はあ・・・、はあ・・・」

 

彼女は顔を横に向けて抵抗しようとするが、体は彼の愛撫をまだ求めているようだ。

自らキスしやすいように、彼の頭の位置にあわせて首を捻っている。

彼はそんな彼女の気持ちもいざ知らず、思うがままに首筋をベロベロ舐めるだけの犬のよう。

純粋に肉だけを求めている犬に似る彼の姿、彼の愛を健気に受け入れようとする彼女。

双方の思惑はすれ違いならも、お互いが目指す所は同じであった。

一つになりたいという思いが、彼等の心の中に静かに芽生え始める。

彼は目を瞑り、彼女の顔を掴んで無理やりキスを何度も何度も繰り返した。

ある時は、ほっぺにキスしたり、ある時は鼻の方にキスしたり。

目を閉じて狙いが定まらないのか、彼はなかなか彼女の口へは辿り着けなかった。

彼女は見るに見かねたのか、彼の唇に自分から唇を重ねにいった・・・。

ゴールに辿りついた途端、彼は舌を口内に押し込み彼女の舌と絡ませた。

チュチュっとキスをする度に小気味よい音が鳴り、彼等の口の周りは唾液まみれになった。

 

「うんっ・・・、むぐぅ・・・」

「うん・・・、うう・・・」

 

彼は唇をむさぼるように吸い付き、彼女の柔らかな下唇を軽く噛んだ。

意外と気持ちいいようで、彼女は彼が噛み易い様に頭の向きを変えている。

彼はキスをしながら再び彼女の性器を指でなぞり始めた・・・。

 

「うっ・・・、また・・・」

「だって、楽しいし・・・」

「うっ・・・、ああ!!」

 

彼はまた肉の壁を押し広げ指を膣内へ侵入していった。

指が擦れる快感に彼女の体の力は更に抜け、足から床へと崩れ落ちた。

前のめりに崩れ落ちたので、彼のひ弱な片腕ではとても支えきれなかった・・・。

彼は少しいらついて、崩れ落ちる彼女を見下げながら自身もズボンを降ろし始めた。

下半身は愛用のブリーフ一枚となり、ブリーフ越しでも彼の性器が勃起しているのが良く分かる。

大きさはそれ程でもなく、比較的小さな方なのだが・・・。

彼女は彼の下着姿に戸惑っていた、一体どうすればいいのだろうか・・・。

彼は黙って彼女を見下げるだけだがが、すぐに何かしろといいたげな表情だ。

彼女は何かを悟ったのか・・・、彼のブリーフを降ろし始めた・・・。

ブリーフが反り返った彼の性器に引っ掛り困難を極め、彼はその様子にいらついていたようだ。

早く降ろせよなとでもいいたそうな彼の顔。彼女も彼の傲慢な態度に少しいらついた。

 

「なによ・・・、文句でもあんの」

「早く降ろせよ、無能・・・」

「なんですって・・・」

 

怒りが頂点に達した彼女は、腹いせにブリーフを無理やり引っ張って脱がせてあげた。

反り返っていた性器が骨を折られるかのように抑え付けられ、ブリーフを降ろしきった瞬間上に跳ね上がる。

跳ね上がった性器が彼女のアゴに正確にヒットし、彼女は少しアゴを抑えて苦悶の表情を浮かべた。

肉体的な痛みよりも、精神的ショックの方が大きいかもしれない。

 

「ああ、ごめん・・・」

「なによ、もう・・・」

「そんな怒んないで・・・、僕たち両思いなんだしさ」

「両思いって、本当に両思いなのかな? 本当に私を好きでいてくれてるの・・・」

「えっ、うん・・・」

 

彼女は真剣な眼差しで彼を睨みつけた。彼の傲慢な態度に不審を抱いてしまったのだろうか。

確かに僕は彼女を愛してはいない、それどころか恋愛感情すらろくに抱いていない。

はっきり言えば、彼女なんて性欲を満たすための玩具同然だ。

でも、それを口にしてしまうのは怖い、彼女との性行為が終わりになってしまいそうだからまだ自分自身の欲求は満たされていないから・・・。

彼女の頭を掴み、自身の性器を顔をに押し付けた。

彼は嘘を貫き通し、彼女と最後まで性行為を行う決意を固めていた。

その証が性器を差し出し今すぐ咥えろ言うアピールだ。

彼女は彼を信じいるのか、傲慢な態度に怒ることなく根元を掴んで亀頭の先端を舐め始めた。

男性器を舐めるのは慣れていないのか、何ともぎこちないフェラチオだ。

 

「うん・・・、どうかな・・・」

「うっ、ちゃんと咥えてよ・・・」

「あっ、はい・・・」

 

彼女は戸惑っていながらも、口を大きく開けて彼の性器を口内に優しく包み込んだ。

口を細め性器にしゃぶり付き、舌で彼の亀頭を転がすように優しく舐め回してあげる。

サクランボのヘタを舌だけで結ぶ事も出来る彼女の舌使いに堪えたのか、彼は苦悶の表情を浮かべ背中を丸めていた。

亀頭に直に触られる事に慣れていない包茎気味の彼には。少しばかり刺激がきつすぎるたようだ。

彼は腰を左右に振り彼女の激しいフェラから逃れようとするが、根元を掴まれているので性器は動かしようがない。

彼女は一生懸命彼に尽くしてあげようと、物怖じせずカスのついた汚い肉棒を嫌なしゃぶり続けてくれている。

彼は健気な彼女の姿に感謝はしていたが・・・、痛くてこれ以上のフェラチオは続行不可能だ。

 

「ごめん、痛いから離してくんないかな・・・」

「ふへ、いらいの?」

「うん、我慢できなくて・・・」

「そお、わかっらわ」

 

彼女は根元を押して口内から肉棒を取り出した。

口内で随分しゃぶり尽くされたようで、彼の汚い肉棒は綺麗に掃除されている。

フェラの時間は1分もなかったのだが・・・。彼女は簡易口便器には最適な素材なのかもしれない。

彼は性器を手で押さえて苦しそうにしていた、よっぽど彼女のフェラが答えたようだ。

性器を押さえて飛び上がる彼の姿に、彼女はクスクスと笑い満面の笑みで彼の性器を見つめる。

 

「ふう〜ん、そんなに気持ちよかったんだあ・・・」

「ち、ちがうよ、痛かっただけだよ!!」

「そう? 残念。気持ちよくなって欲しかったんだけどな・・・」

「あっ、ごめん・・・」

 

彼女の悲しそうな顔に慌てて、彼は申し訳なさそうに深々と頭を下げた。

彼女はその様子を横目で見ながら鼻で笑い、彼を見下すような余裕たっぷりの笑顔を見せている。

彼は彼女の余裕っぷりに腹が立ち、なぜか自身で性器をしごき始めた・・・。

目の前でオナニーを見せ付けられる屈辱、フェラがなっていなからしごいているというアピールだろうか。

彼女は顔をしかめて、彼のオナニーを見守っていた。

目の前にいる裸の彼女をオカズにしているからなのか、いつも以上にしごきに気合が入っている。

絶頂に達するまでの時間は割りと短く、物の30秒ほどで我慢の限界まで達してしまった。

 

「うっ!! 出ちゃう。受け取って・・・」

 

彼女の顔を引き寄せ、亀頭の先から大量の精子を噴出した。

ピクピクと脈打つ汚い肉棒から発せられた精液が、性器の間近にいた彼女の顔に無残に降りかかる・・・。

彼女は目を閉じ精子を避けずに受け入れたので、彼女の口元の辺りにしかかからなかった。

彼女は口の周りについた精子を指で拭き取り、指をしゃぶって綺麗に舐め取る。

彼はペロペロ精子を舐める彼女が妙に愛しくなって、ペットにしてでもこれからも傍らに置いておきたくなった。

ルックスは悪くないし、セックスをするだけの関係なら文句無しだ。

今日は性器が痛くてセックスは出来そうにないけど、今後、彼女と突き合う事が出来ればどれだけ最高か。

彼は御都合主義のようで、肉欲の為だけに彼女と付き合いたくなった。

 

「楠さん。本題に入るけど・・・、僕と付き合ってくれないかな」

「えっ、それは・・・、うん・・・」

「いいの? 付き合ってくれるんだね?」

「いいよ、元々私も好きだったんだしさ、中学の修学旅行の時からずっと・・・」

「えっ? 僕、修学旅行の時思い出せないんだけど、僕と楠さんの間に何かあったんだったっけ?」

「それは・・・、その・・・」

 

彼女は言い難そうな顔をして質問の返答に困っていた。

しばらく堅い口を閉ざしていたが、彼の気持ちに答えたかったのか重い口を開い思い出を語り始めた。

中学3年生の修学旅行、彼と彼女は同じ班で供に自由行動をしていた最中。

彼の専属いじめっ子根暗君が、御土産ように販売していた木刀で彼を殴りつけた。

彼の額はパックリ割れて、大量の血が額から流れ出ていたようだ・・・。

そんな時、同じ班の彼女は彼を優しく応急手当し、痛くて泣き叫んでいた彼を手厚く励ましてあげた。

その時に彼は彼女にこう告げたらしい、その一言が彼女が彼の虜になった理由。

 

「ありがとう、僕、大人になったら君と一緒にパンを咥えて走りたいなあ〜て言ってくれたよね」

「えっ、僕そんな事言ったっけ・・・」

「言ったわよ!! なに、まだ思い出せないの!?」

「ごめん、それがほんとうに思い出せないんだ・・・」

「絶対にそういったの!! 私、あの時君と指切りもしたんだからね!!」

「確かに、パンを咥えた少女と結婚したいって夢はあるんだけど・・・」

 

どうしてだろう・・・、本当に何も覚えてない。

そもそも、本当に僕は修学旅行に行ったんだっけ。考えれば修学旅行なんてあったのかも良く思い出せない。

ボケてるのかな・・・、若くして痴呆症になっちゃったとか・・・。

楠さん自体、今日始めて会ったような気がするし・・・、僕がどうかしてるんだろうな。

彼は思い出せない過去の事が気にかかったが、前向きに先の事を考える事にした。

彼女は修学旅行のときの僕の横顔に惚れたとか、一向に声をかけてくれないから話しかけれなかったとか。

卒業から2年に上がるまでの空白の2年間を僕に説明してくれた。

まあ、今はそんなことより・・・。

 

「ねえ、もっと気になることがあるんだけど。楠さんは何でいきなり制服を脱ぎ始めたの?」

「あっ、それは・・・、あなたの手紙に書いてあったじゃない・・・」

「えっ、そうなの? あいつどんな手紙渡したんだ・・・」

「私の机にOKだったら裸を見せてくれって落書きが書いてあったじゃない・・・。手紙とはいわないのかな」

「落書き・・・? 僕はそんなの書いた覚えないよ」

「うそ、確かにちゃんと書いてあったよ」

「そうなの、書いてあったんだ・・・」

 

彼女に告白してしまった今、ラブレターを書いたのは実は根暗だったなんてとてもいえなかった。

落書きは誰が書いたのかは分からないけど、きっとそれも根暗の仕業だろう。

大方、彼女が脱げば僕がびびって逃げ出すか試してみたんだろうけど、僕は彼女を後一歩の所まで追いめることが出来た。

根暗が望んでいるのは何より僕の不幸だろうけど、今日の僕はただ罰ゲームを受け入れただけには止まらなかった。

彼女と本当に付き合うことが出来て、僕は最高の肉便器を手に入れたんだ・・・。

いつもいじめられっぱなしだったけど、今日は彼に感謝の拍手でも贈りたい気分だね・・・。

 

「ねえ、取りあえずここでない? 昼休みが終わっちゃうよ」

「うん、そうだね。早く服着てよ楠さん」

「分かってる。そんなに急かさないでよ、もう・・・」

 

彼女は照れ臭そうに脱ぎ散らかした制服を拾い集めた。

彼女がお尻をこちらに突き出しながら制服を拾う姿がなんともそそられる・・・。

興奮して再び勃起してしまい焦った彼は、慌ててブリーフを足に通して引っ張りあげた。

しかし、ブリーフを履いても隠し切れない股間の膨らみはどうしようもない。

彼女は股間の膨らみに気づいていたがあえて気づかない振りをしてくれた。

不幸中の幸いではあるが、彼は恥ずかしそうにズボンを履きなおした。

二人ともが制服を着直した終わった後、彼等は手を繋ぎゆっくり体育館倉庫の扉を開けた。

 

「おいおい、ちょっと待ちなよお二人さん」

「えっ、なに・・・」

「あんたは・・・、根暗か? あんた、もしかしてずっと見てたのかよ!!」

「ああ、そうだよ〜。全部ビデオに撮って見守っててやったんだぜ。ちょっとぐらい感謝しろよな〜〜!!」

「えっ、ビデオに・・・」

「お前らが仲良くHしていた姿をずっと撮ってたんだよお!! ブサイクカップルにしては良く頑張ってたよなあ〜〜!!」

「ブサイクですって・・・? あんた、一体何が目的なんだよ!!」

「目的〜? 苅野が苦しむ様を見たいだけに決まってるじゃないの〜〜!!」

「なんですって・・・」

 

根暗が奥に潜んでいたなんて全く知らなかった・・・、なんてこった・・・。

根暗が彼女と激しい討論を繰り広げている間、彼はショックで全く声が出せなかった。

ビデオを撮ったとか、僕の苦しむ姿を見たいとか・・・、そんな事はどうでもいい。

ただ、こいつがラブレターを書いたのは自分だと言い出さないかが心配なだけ。

せっかく見つけた僕専用の肉便器を失いたくない、まだ一発も使ってないのに・・・。

 

「このビデオテープ校長宛てに送ってやるよお。お前ら即刻退学になるだろうなあ〜〜!!」

「なっ、やめろよ・・・、そんな事したってあんたには何のメリットもないんだよ!!」

「だからいったろ〜〜!! 俺は苅野が苦しめばそれでいいんだよ〜〜!!」

「勿・論。退学した後もいじめまくってやるけどな〜〜〜!!」

「やめろよ・・・、彼にそんなことするなよ・・・」

「もういいよ、楠さん・・・」

「いいことない!! 駄目だよ!! 退学になっちゃうんだよ!!」

「どうでもいいよ。馬鹿が勝手に好き勝手吠えてるだけだから・・・」

「あん!? なんだとてめえ〜〜〜!!」

 

本当にどうでもいい、馬鹿が勝手に吠えてるだけ・・・。

僕はいじめられっ子だけど、もう誰にもいじめられたくない。

彼女に教わったから、他人をいじめる快感を教えてもらったから・・・。

学校なんていつでも辞めてやる、どうなったって構わない。

でも、楠さんだけは、僕専用の肉便器だけは守りたい・・・。

彼はじっと動かず、根暗君に顔を殴られまくった・・・。

しかし、彼は何の抵抗も示さず、ただ淋しげな顔をして根暗のパンチを受け続けた。

顔の造形が変わっても、退学させるぞと脅されても・・・。

彼女は根暗の腕を掴み必死にやめさせようとしてくれたが、男の力には叶うわけもなく・・・。

しばらく僕が根暗にボコボコにされていると、次の授業の生徒が倉庫のドアを開けた。

 

「あっ、ああ〜〜〜!! 先生大変です!! 根暗君が倉庫で暴れてます!!」

「えっ・・・、おい!! ちげえよばか!! 悪いのはこいつ等の方なんだよ!!」

「適当な事をいうんじゃない!! ちょっと、職員室までついてこい!!」

「おい!! 何で俺がいかなきゃなんねんだよ!! ふざけんなよ〜〜〜!!」

 

根暗は教師に掴まれても必死の抵抗を見せていたが、体格の良い生徒4人ほどが力を合わせて根暗を押さえ付け。

そのまま引きずれるような格好で職員室へと連行されていった。

職員室に着いても根暗は僕と彼女の淫行を強く訴え抵抗していたようだが、普段の素行の悪さが仇となり、教師に全く相手にされなかったみたいだ。

唯一の証拠であったビデオテープも、彼女が破壊したため僕たちの淫行を証明する事は出来なかった。

根暗はそのまま退学となり、僕と彼女には何事もなかったように高校に通い続ける事が出来た。

後日談に過ぎないが、彼の罰ゲームは僕にとってとても有益な物となった。今となっては感謝さえしている。

退学した根暗は僕を追い回しに来ることもなく、僕と彼女の平穏な高校生活がスタートした。

恋人同士になった僕たちは、毎日僕の家の玄関前で熱いキスを交わし、手を繋いで一緒に学校に通っている。

 

「おはよう、苅野。今日も仲良くいこ、いこ〜〜!!」

「分かってるって、急かさないでよもう・・・」

「も〜、遅いよ〜〜!! 早くいこ〜よ〜〜!!」

「はいはい、仕方ないなあ・・・」

 

僕は卒業までの2年間、彼女と数え切れない程の契りを交わす事が出来た。

それも彼女が僕の肉便器に徹してくれ、嫌な一つ見せずに尽くしてくれたお陰だ。

僕は卒業後も彼女と同じ時間を共有したかったが残酷な事に、彼女は子供の頃からの夢であった通訳の夢を叶える為アメリカに留学してしまった。

僕は近場の3流私大に無事合格し、彼女のいない退屈な日々をボケッと過ごしている。

月一回、定期的に送られてくる彼女からのエアメールだけが今の僕の生きがい。

彼女の手紙にはいつも励まさ、僕に生きる気力を与えてくれる。

 

「頑張ってね苅野、一緒に大きな夢を持って生きていこう!!」

 

シンプルではあるが、分かりやすくて心に直接訴えかけてくるような手紙だ。

大きな夢を持って生きていこう・・・か。

そういえば、僕は彼女と付き合いだしてから夢を見なくなっていた。

付き会う前は毎日夢の事を考えて、四六時中夢の事を考え続けて心を落ち着けていたというのに。

今はもう、あの夢がどんな夢だったのかも思い出せない、一体どんな夢だったんだろ・・・。

 

ある日、僕は大学の講義に出かける前、初めて自分でフレンチトーストを焼いてみた。

僕は彼女のメールに感化され、新たに大きな夢を探す事にしたのだ。

その為にはまず学業、大学を無事に卒業せねば・・・。

僕は講義に遅れそうだったので、慌ててフレンチトーストを口に咥えて家を飛び出した。

学校までは徒歩15分ほどの距離だが、もう時間がない。

急いで走らなければ・・・。僕は全速力で雨に濡れた歩道を走っていたが水溜りに足をとられて転倒してしまった。

 

「くそっ・・・、何でこんなに濡れてんだよ!!」

 

前日雨が降っていたのが災いしたのか、妙に大きな水溜りがあちこちに点在している。

足元から波紋が起こり、波紋が水溜り全体を覆いつくしていった。

僕は面白くなって、少しの間波紋が広がる様子を観察していた。

すると、水溜まりの向こうに見える僕の顔やけに気持ち悪く笑ってやがる。

トーストを口に咥え、やけに気持ち悪く笑ってやがった。

でも、なぜ。 なんで、こんなに笑ってるんだ。

僕はこんな気持ち悪い笑い方なんてしないのに、こいつは何で笑ってるんだ。

あれ、そういえば今日は何日だったけ、僕は何をしているんだ。

何しに外へでたんだっけ・・・、今日って一体何日だ。

あれ・・・、あれ・・・。なんだ・・・、何・・・。

思い出せない、僕は何してるんだ・・・。

こんな所で、何で笑っているいるんだ・・・。

 

水溜りに映る不気味な彼の姿。

 

トーストを口に咥えて笑う彼自身の姿。

 

彼は、まだ大きな夢を見続けている。

 

それは、パンを咥えた少女と運命的な出会いをする事だ。

 

そう、彼は気づいていなかった。

水溜りの向こうで不気味に笑っている彼は、無様な形で夢を叶えた彼を笑っている彼自身だったという事を・・・。

 

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